最終更新日時 2019/02/25

皆さんは、合掌造りで知られる富山の五箇山をご存じですか? 世界遺産にも登録され、毎年国内だけでなく世界各国からもたくさんの観光客が訪れる人気の観光スポットです。

その五箇山は豪雪地帯としても知られる地域。今回は、大雪が降る冬に、毎年行われているライトアップイベント「雪あかり」をご紹介したいと思います。

四季の五箇山 雪あかりとは?

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まずは、五箇山をご存じない方のために、この地域について簡単にご説明させていただきます。五箇山は、富山県の山岳地帯にある小さな里で、伝統的な合掌造の家屋を今でも見ることができるエリア。山間にひっそりと佇むその様子は、見ているだけで心が和んでいきます。

Historic Village of Gokayama

その五箇山には、「相倉」と「菅沼」という2つの集落があります。後者は9棟と規模が小さく、まさに日本の原風景と呼ぶに相応しい、ほのぼのとした里山です。なおこの五箇山の合掌造りは、おなじく合掌造りで有名な白川郷と比較すると、屋根がより急なのだとか。当然屋根を葺くにはそれ相応の技術が必要であり、そういった意味でも、大変貴重な住居と言えますね。

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ぜひ見ていただきたいのは、屋根の裏側。なんと釘を1本も使わずにこの屋根を組んでいるのだとか。さすが、豪雪に耐えてきただけあって、頑丈な作りが見受けられます。ちなみに資料館である「五箇山民族館」では、昔の民具や資料200点あまりを展示しており当時の暮らしを垣間見ることもできますよ。

冬にしか見られない、心温まる「雪あかり」の風景

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さてそんな菅沼が、最もこの地域らしい景色を見せてくれるのは、やはり冬の時期でしょう。ずっしりとした雪が屋根だけでなく、町全体を覆い尽くすこの時期。ひんやりとした空気に包まれた集落は静まりかえり、まるで100年以上も昔にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。そして日没後に、ついに「雪あかり」のイベントが始まります。

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合掌造りの家々から漏れ出す柔らかい灯り・・・。さらにその家々を照らし出す光。集落全体が温かい光に包まれ、見る人の心をも温めてくれます。目の前で繰り広げられる幻想的な風景に、感動が沸き起こることでしょう。

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2019年の「雪あかり」は、2月2日(土)、3日(日)に開催予定です。時間は日没から20時まで、菅沼合掌造り集落全体がライトアップされます。ちなみに「雪あかり」をおすすめする理由は、これだけではありません。実は集落内で、五箇山民謡「こきりこささら踊り」と「といちんさ」が披露されるのです。

1日2回、会場は当日発表となり、1回目は17時45分から、2回目が19時からとなっています。合掌造りの家がふわっと浮かび上がる中、幻想的な姿をバックに、装身具を身にまとった方々が古代楽器である「ささら」を打ち鳴らし、舞を披露してくれます。非日常的な時間を、とくと楽しんでくださいね。

グルメやお土産も! 集落をめぐる

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菅沼合掌造り集落では、「塩硝の館」も必見。田んぼで稲を育てる傍ら、和紙や養蚕、鉄砲の火薬の原料である塩硝を生産し、生計を立てていたのだとか。なぜ養蚕と火薬の原料を?と疑問に思われるかもしれませんが、実は蚕の糞を材料にし、塩硝を造っていたのです。
それらは加賀藩に納められていました。加賀百万石の豊かさの秘密はここにあったかもしれないですね。

Historic Village of Gokayama

グルメで言えば、岩魚料理がいただけるお店「吾郎平」があります。しかもその建物も合掌造りということで、断然気分も盛り上がるはず。新鮮だからこそいただける岩魚の刺身や、五箇山の名物「五箇山どうふ」も味わうことができますよ。

一方、五箇山の心あたたまる民芸品や地元の味を購入できるのが「与八」。天ぷらやおそばなどのお食事もできます。鄙びた雰囲気で、ほっこりとした気分に浸れると評判です。

また、そば団子などの軽食や美味しい珈琲をいただける喫茶店「茶房 掌(てのひら)」もあります。こちらは合掌造りではありませんが、静かな時間が流れる空間でのんびりとくつろげるお店です。九谷焼など、素敵な器を使用していることも評判なんだとか。

つまり菅沼は、集落内の散策はもちろん、「塩硝の館」や「五箇山民俗館」などの見学、そして地元グルメと、1日たっぷりと楽しめるスポットと言えるでしょう。そのため日没ぎりぎりに行くのではなく、早めに現地入りすることをおすすめします。

五箇山 菅沼合掌造りへのアクセス

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車で訪れる場合は、東海北陸自動車道五箇山ICから国道156号線を砺波方面へ進むと、約2分で菅沼展望広場駐車場に到着することができます。駐車場から集落には、エレベーターで簡単にアクセスすることができるので、ご年配の方や小さなお子様連れの方でも安心です。なお、この「雪あかり」イベントの際は、ライトアップ協力金として、マイカー1台あたり1,000円必要です。

一方、公共交通機関で訪れる場合は、JR高岡駅前から出ている世界遺産バスを利用することができます。菅沼までは約1時間15分で到着することができます。また、JR城端線城端駅から乗る方法もあります。こちらはおよそ40分ほどで到着できます。

イベント開催場所 富山県南砺市菅沼地区
イベント日時 2019年 2月2日(土)・3日(日) 日没から20時まで
URL http://shikino-gokayama.com/yukiakari

冬しか見られない! 心温まる原風景を見に行こう!

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周辺には日帰り温泉「くろば温泉」のほか、旅館や民宿もあります。ぜひこの「雪あかり」で、満天の星と幻想的なライトアップを堪能してみてください。

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