最終更新日時 2018/12/22 18:24

今回は奈良県に行ったら訪れてほしい、おすすめの温泉を紹介します。きらびやかなイメージのある京都と比べると、悠久の歴史を感じさせてくれる奈良大和路。世界遺産も多く、見どころも多い奈良県は、日本国内外から多くの観光客が訪れます。今回は、奈良を訪れた際に寄ってほしい温泉を紹介します。温泉周辺にも意外と知られていない素敵な見どころもあり、奈良という地の奥深さを知れる旅もできます。旅先で温泉に浸かりながら、当時の古都に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

十津川温泉(とつがわおんせん)

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奈良県の最南端、日本一大きな村である十津川村にあるのが、十津川温泉です。元禄年間(江戸時代)に、源泉が発見され1974年に二津野ダム湖が出来た際にダム湖畔に形成された温泉です。6軒の旅館と2軒の民宿があり、地元の人たちが利用する共同浴場もあります。どの温泉も源泉かけ流しで、いつでも新鮮なお湯に浸かることができます。ナトリウム炭酸水素塩泉を泉質とし、切り傷ややけど、慢性皮膚病などに効能があります。

谷瀬の吊橋 - Suspension bridge of Tanize // 2010.07.28 - 06

温泉と共に訪れてほしいのが、十津川温泉からほど近いところにある「谷瀬のつり橋(たにぜのつりばし)」。ここは日本一の長さを誇る生活用鉄線の吊り橋で、長さ297m、高さ54mあり、歩いてでしか渡ることができない吊り橋です。ゆらゆらと揺れる吊り橋を渡り切るには、かなりの勇気が必要ですが、スリルと同時に眼下を流れる川と周りを囲む山々の絶景も楽しめます。冷や汗をかいた後に、温泉というのも良いかもしれませんね。

洞川温泉(どろかわおんせん)

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洞川温泉は、奈良県の中部の標高820mの高地にある山里、天川村にあります。現在でも女人禁制の修験の山である大峯山、山上ヶ岳の登山口にある温泉です。歴史ある純和風木造建築の旅館や民宿が約20数軒あり、夏場には修験者や登山者、参拝客などで賑わっています。弱アルカリ性単純泉で、神経痛やリュウマチ、冷え症などに効能があり、登山者たちの疲労回復にも使われている温泉です。創業300年を誇る旅館もあり、当時の旅人気分でお湯に浸かれること間違いなしです。

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大峯山、山上ヶ岳は古くから修験道の山として知られており、頂上付近には大峯山寺山上蔵王堂があります。ここは山全体が聖域とされており、今でも女人禁制の地。修験道の一つ、体にロープを巻きつけて、上半身を絶壁からさかさまに吊るされる修行「西の覗き」は、見たことがある方もおられるかもしれません。一般の登山者も体験できるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

吉野山温泉(よしのやまおんせん)

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世界遺産である吉野山にある温泉が吉野山温泉です。吉野山は古くから桜の名所として知られており、春には多くの観光客が花見に訪れます。吉野山温泉には1軒の温泉宿しかなく、日帰りでも利用ができます。泉質は、カルシウム、ナトリウム炭酸水素塩泉で、神経痛や疲労回復に効果があります。吉野の桜を愛でながら入る露天風呂は、贅沢な時間を独り占めできるはずです。

Kinpu sen-ji temple

吉野山の桜は、山全体にシロヤマザクラを中心に200種類、約3万本が植えられていると言います。豊臣秀吉が花見の宴を催したことも有名です。吉野山温泉周辺には、桜だけではなく、世界遺産である吉水神社(よしみずじんじゃ)や金峯山寺(きんぷせんじ)など見どころがたくさんあります。金峯山寺の3体のご本尊は高さが7mもある巨大木造像の蔵王権現像の秘仏、さらに、高さ34mもある国宝に指定されている本堂も必見です。

温泉地温泉(とうせんじおんせん)

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温泉地温泉は十津川村にある温泉の一つです。十津川村のほぼ真ん中に位置し、川沿いに4軒の温泉宿、2軒の民宿がある、静かで趣のある小さな温泉地です。歴史は古く、1581年に小田家家臣であった佐久間信盛が訪れたといわれています。単純硫黄泉で慢性婦人病に効果があり、肌がしっとりつるつるになります。渓流沿いにある露天風呂は硫黄の優しい香りに包まれ、夏は満点の星空、冬は雪見風呂が楽しめます。

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リニューアルオープンしたばかりの公衆浴場「滝の湯」は、木をふんだんに使用しており、館内は木の香りが気持ち良く、温泉は湯量たっぷりの源泉かけ流しです。硫黄の優しい香りのする湯船とすぐ横に滝が流れている露天風呂は、温泉好きにはたまらないはず。山々に囲まれた川面を流れる心地よい風と清々しい空気、滝の流れる音は、都会の雑踏など忘れてしまうかのように非日常の空間に連れて行ってくれます。

上北山温泉(かみきたやまおんせん)

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上北山温泉は、奈良県のほぼ中央、上北山村にある温泉です。道の駅・吉野路上北山の近くにあり、日帰り温泉が1軒のみ。昔から温泉が湧いていましたが、温泉地として開発されたのは昭和62(1987)年と、つい最近。川上にある源泉地から温泉をひき、内風呂と露天風呂があります。泉質は炭酸水素塩泉で、肌にまとわりつくようなぬるっとしたお湯が特徴です。いつまでもぽかぽかする湯冷めしにくいお湯で、筋肉痛や神経痛、冷え症などに効果があります。

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上北山温泉から少し上ったところにある大台ヶ原は、吉野熊野国立公園内にあり、日本を代表するような原生林の森が多く残っています。初心者向けから上級者向けまで4つのトレッキングコースがあり、ダイナミックで豊かな大自然を全身で感じることができます。山登りは苦手、という方は大台ヶ原ドライブウェイを走るだけでも、すばらしい絶景を見ることができます。トレッキングで疲れた身体は、もちろん温泉で癒して帰りましょう。

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