最終更新日時 2019/06/10

岡山県の中央に位置する久米郡は、日本の原風景が広がる街。棚田や自然に囲まれたキャンプ場、季節限定で美しい姿を見せるスポットなど、どこか懐かしく、心落ち着く光景が広がります。近年では移住者も続出の久米郡で、おすすめしたい観光スポット10選をご紹介します。

久米でおすすめの定番スポット5選

1. 北庄の棚田

88ヘクタールと広大な「北庄の棚田」は、なんと日本で一番大きな面積を誇る棚田です。棚田とは、傾斜度20分の1以上で1ヘクタール以上の水田の団地のことを言います。山間部に位置することが多く、耕地が狭いこともあって、景観を保存するのは多大な労力が必要となります。この地域でも、高齢化によって耕作放棄地が増加。しかし、今では地元民をはじめ、都心部の住民と協力し、景観保全に励んでいます。

棚田は稲を育てるほかにも、様々な役割を持っていることをご存知ですか?棚田は、山の土砂崩れや洪水防止、水貯留、水質浄化など、自然に囲まれた地域で人間が生活するためには、必要不可欠な役割を担っています。現在の姿は、住民の保全活動、そして生活するための知恵が生み出したものだと考えると、棚田の美しい風景も一味変わって見えるかもしれませんよ。

名称 北庄の棚田
住所 岡山県久米郡久米南町北庄3406

2. 誕生寺

JR誕生寺駅から車で5分ほど、「誕生寺」は法然上人の誕生の地に1193年に建てられた由緒ある寺院です。法然上人と言えば、1175年に浄土宗を開いたことでも知られています。誕生寺の本堂は、1193年に建てられましたが、2度損壊し、現在の本堂は1695年に建てられた3代目。浄土宗の仏教型本堂の中でも本格的なものとして、国指定の重要文化財です。

秋の境内でひときわ目を引く、いちょうの木。これは法然上人が手で植えたとされるもので、樹齢は850年。辺り一面が黄金色のじゅうたんとなって、境内を彩ります。また、毎年4月に行われる「二十五菩薩練供養」は、法然上人の両親を裟婆世界から西方浄土へお迎えする行事。病気平癒や無苦往生を願って、毎年多くの観光客が訪れます。

名称 誕生寺
住所 岡山県久米郡久米南町里方808
営業時間 9:00~16:00
サイト https://www.tanjoji.or.jp/index.html

3. 道の駅くめなん

久米郡への観光でお土産を買うならおすすめの「道の駅くめなん」は、2016年にオープンしました。キャッチフレーズは「帰りたくなる道の駅」。裏手に広がる田んぼ、その中を走る電車など、見ているだけで心癒される風景が広がります。2017年には岡山県で唯一の女性駅長が就任し、女性目線を取り入れた商品の販売や、久米郡の特産品であるゆずを使ったスイーツの提供などを行っています。

ゆずの生産地として知られる久米郡ですが、かっぱ伝説が残る地でもあります。施設内にはかっぱが描かれた商品も多く並んでいるので、探しながらお土産を吟味してみてはいかがでしょうか。併設されたレストランのランチは、観光客にも大人気。ボリューム満点の定食も、とってもリーズナブルなお値段で提供されています。車を利用しての旅行はもちろん、ツーリングでの休憩に気軽に立ち寄れる道の駅です。

名称 道の駅くめなん
住所 岡山県久米郡久米南町下二ケ1367-1
営業時間 3月~11月:10:00~18:00(レストラン:11:00~15:00)
12月~2月:10:00~16:00(レストラン:11:00~15:00)
サイト https://www.michinoeki-kumenan.jp/

4. 柵原ふれあい鉱山公園

旧片上鉄道の吉ヶ原駅と操車場のあった場所につくられた「柵原ふれあい鉱山公園」。実際に運行していた車両の展示がされており、毎月第一日曜日には、展示車両の運転も行われます。有料で乗車することもできるので、鉄道ファンをはじめ、子供連れにも大人気。吉ヶ原駅舎は、廃業した後も頻繁に車両の運転を行っているので、現役のような雰囲気。待っていれば電車が来るような、不思議な感覚に陥ります。

公園内にある「柵原鉱山資料館」では、1955年頃の鉱山住宅のセットが再現されています。かつては東洋一の硫化鉄鉱の鉱山として栄えたこの柵原鉱山。1965年頃には年間90万トン以上の鉱石を産出していました。展示車両の運転が行われる毎月第一日曜日には、鉱山農道の見学ツアーも開催されます。昭和にタイムスリップしたかのような、どこか懐かしい時間旅行が楽しめます。

名称 柵原ふれあい鉱山公園
住所 岡山県久米郡美咲町吉ヶ原394-2
営業時間 9:00~17:00
サイト http://katatetsu.travel.coocan.jp/index.htm

5. 大垪和西の棚田

日本の棚田百選にも選ばれた「大垪和西の棚田」は、美咲町の大垪和(おおはが)地区に位置します。標高400mの山間に、850枚の棚田が連なる光景は、まさに日本の原風景。すり鉢状につくられた棚田で、360度を田んぼに囲まれています。中央部にある棚田公園からの眺めも絶景で、東屋もあるため天気の良い日にはピクニックもおすすめです。

里山がピンク色に色づく春、田植えの初夏、稲が黄金色に輝く秋、雪に覆われる冬、一年を通して自然を体感できる大垪和西の棚田。青い空が水を張った水田に反射する姿も格別ですが、特におすすめなのが夕日が水面に移りこむ姿。ついつい見とれてしまう光景が、そこには広がっています。今は無くなりつつある日本の原風景は、日本人なら一度は見ておきたいですね。

名称 大垪和西の棚田
住所 岡山県久米郡美咲町大垪和西1317

久米でおすすめの穴場スポット5選

1. 久米南美しい森

なだらかな山並みが特徴な吉備高原の、森と田園風景が広がる里山に、広大な自然を生かしてつくられた「久米南美しい森」。約59ヘクタールの敷地内には、森林内を散策できる遊歩道、野鳥観察小屋、野外音楽堂、キャンプ場も完備。鳥のさえずりや風が木々を揺らす音など、自然の音だけが耳に入る森の散策は、気分転換にもおすすめ。

森林の仕組みや理解を深める場所として、学生の自然観察や林間学校、研修施設としても使用されている久米南美しい森。キャンプに訪れる観光客も多く、キャンプ用品のレンタルも行っています。夜間に空いっぱいに広がる満天の星空は、まさに圧巻。星空を見たら、虫の繊細な鳴き声を子守唄にしながらの睡眠。自然豊かな久米郡だからこその体験が楽しめます。

名称 久米南美しい森
住所 岡山県久米郡久米南町中籾834
営業時間 チェックイン:15:00
チェックアウト:14:00

2. 時切稲荷神社

地元では「とっきりさま」の愛称で親しまれる「時切稲荷神社」。まるで異世界に迷い込んでしまうかのような、赤い鳥居が並ぶ階段が特徴的です。密かに全国の女性に人気のとっきりさまは、止まった時を動かす神社。「〇年〇月〇日までに〇〇を見つけてください」と願うと、その日までに無くしたものが出てくる、という噂の全国的に見ても珍しい神社です。

見つかるのは物だけではありません。失恋をして、その恋を取り戻すために。取り戻せなくても、失った自分の時間を取り戻すために。様々な願い事を秘めて、全国から参拝客が集まります。失恋をした後の一人旅はもちろん、元気づけ合う女子旅にもおすすめ。もし無くした物や、恋を取り戻したら、お礼参りに参拝するのも忘れずに。

名称 時切稲荷神社
住所 岡山県久米郡久米南町下弓削502-1

3. まきばの館

「まきばの館」は畜産に対する親しみや、理解を深めてもらうことを目標に1991年にオープンした施設です。ヤギや、ウサギなどの小動物とのふれあい広場、西日本最大級のドッグランなど、子供から大人、そしてペットまで、家族みんなで利用できます。夏休みには、子供向けの体験教室も開催され、特別な思い出がつくれること間違いなし。

毎年6月から7月にかけてラベンダーが見ごろを迎えます。遊歩道が整備されているので、紫色のじゅうたんを眺めながらの散策もおすすめです。園内ではBBQも可能。そのほかにもレストランではランチメニューの提供や、濃厚なソフトクリームやジェラートの販売も行っています。触れて、見て、食べて楽しめる体験型のスポットです。

名称 まきばの館
住所 岡山県久米郡美咲町北2272
営業時間 4月~12月:10:00~17:00
1月~3月:11:00~16:00
サイト http://www.cyerry.net/~makiba/index.html

4. 紅そば亭

大垪和西の棚田からもほど近い「紅そば亭」は、2003年にオープンしました。蕎麦や野菜の栽培家、養鶏家、蕎麦打ちの名人、陶芸家、炭焼き職人、そして住民の人々と、様々な人に支えられてできたこのお店。公式サイトには、作り手の紹介が掲載されています。事前に見ておくと、蕎麦をつくることの大変さ、人のぬくもりを感じ、蕎麦がより一層おいしく感じるでしょう。

地元住民の協力のもとできた「境そば」は、ごぼうや鶏肉の入った田舎風の人気メニュー。このほかにも、山芋を雲海に見立てた「雲海そば」や、「棚田そば」もぜひ味わってみてはいかがでしょう。味わうだけでなく、地域の方とふれあいながら、蕎麦打ち体験が楽しめるのもこのお店の魅力。小さなお蕎麦屋さんですが、久米郡の味と人情が凝縮されたお店です。

名称 紅そば亭
住所 岡山県久米郡美咲町境1371
営業時間 4月~11月:11:00~15:00
12月~3月:11:00~14:00
サイト http://plus.harenet.ne.jp/~yasudai/index.html

5. 宮地やすらぎの里

先ほどご紹介した道の駅くめなんの東側に位置する「宮地やすらぎの里」。毎年7月から8月にかけてハスの花が見ごろを迎えます。60アールの敷地内には、約50種類のハスが栽培されており、7月上旬には「はすの花まつり」が開催。出店が出たり、ステージイベントも行われ、見物客で賑わいます。レンコンを使ったハスバーガーは、ぜひ食べたいご当地グルメです。

ハスの花は、3日から4日間のみ咲き、最後は閉じることなく花びらが散っていきます。早朝につぼみが開くため、おすすめの時間帯は早朝。朝露に濡れた姿は、なんともロマンチックです。お昼頃にはつぼみとなっていることが多いので、要注意。天気の良い日よりも、曇りの日の方が長く咲いているとされています。朝の澄んだ空気の中で、幻想的なハス畑を散策してはいかがでしょう。

名称 宮地やすらぎの里
住所 岡山県久米郡久米南町宮地

自然に抱かれたこの地で感じる人のぬくもり

久米郡でおすすめしたい、定番から穴場スポット10選をご紹介しました。山間部で人々が生活してきた証でもある棚田、おいしい蕎麦、かつて栄えた鉱山跡地など、今回ご紹介した観光スポットは、全て久米の人々の支えがあったからこそ、現在も残るものばかり。この街には、失われつつある日本の原風景や人情が、そのままに残っています。足を運べば、人のぬくもりを感じ、移住者が増加する理由もきっと分かるはず。

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