最終更新日時 2019/03/15

岡山県は奥津温泉に佇み、創業80余年を数える「名泉鍵湯 奥津荘」。宿の名にもある通り、「鍵湯」と呼ばれる源泉かけ流しの極上の湯を楽しむことができる一軒です。そんな温泉旅館の主人をつとめ、湯と旅館を知り尽くした達人でもある鈴木治彦氏に、7つの「心からおすすめできる日本全国の温泉旅館」を伺いました。

名泉鍵湯 奥津荘とは?

奥津荘出典:relux|名泉鍵湯 奥津荘

日本全国でも非常に稀な『足元湧出』の温泉を自家源泉として保有する、奥津荘。「鍵湯」というユニークな名が付いた由来は、400年前までさかのぼります。当時の津山藩主だった森忠政公が、素晴らしい泉質のこの湯に番人を置き、鍵を掛けて一般人の入浴を禁じたという逸話から、その名がつきました。さらに、かつて棟方志功が常宿として逗留し、多くの作品を残したことでも知られています。

そんな宿の主人・鈴木氏。自身も旅好きで、様々な旅館やホテルに泊まるのだといいます。その中でも特に、「湯」を自慢とする全国の湯宿を教えてくれました。

▼名泉鍵湯 奥津荘
■ 所在地:岡山県苫田郡鏡野町奥津48
■ 参考価格:1名あたり30,240円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:https://rlx.jp/25409/

▼鈴木治彦氏 プロフィール
岡山県奥津温泉に佇む、名泉鍵湯「奥津荘」の代表取締役。自噴泉の名湯と山里の郷土料理は、訪れた旅人を魅了する。棟方志功もその一人であり、奥津荘に度々訪れ、数多くの作品を残した。奥津温泉の医学的な効果検証にも取り組むなど、温泉宿文化の更なる発展に向けて、新たな取り組みにも精力的に取り組む。

妙見 石原荘(鹿児島県 霧島市)

玅見 石原荘は、鹿児島県霧島市に佇む温泉旅館。天降川のかたわらの1万坪の敷地に温泉が自噴するという、正真正銘の湯宿です。

源泉のすぐ近くに浴槽をつくる。加水も、貯水もせず、地中から溢れ出すお湯を浴槽まで空気に触れさせず引く。それは、「源泉100%かけ流しを、いちばんいい形で。」というこだわりの表れです。大浴場が母屋から少しだけ離れたところにあるのもそのため。大浴場「天降殿」まで、木立を眺めながら渡り廊下を歩きましょう。

鈴木氏が「温泉を楽しむには最高の旅館」と絶賛するほどの宿である石原荘。そして、自然のちからを活かした温泉と同様に、「そのまま」へのこだわりを貫いたお食事も魅力的です。お客様にくつろいで、楽しみながら、おいしく食べて頂くことを第一に考え、流派や順序よりも「できたてのおいしさ」にこだわっています。

▼玅見 石原荘
■ 所在地:鹿児島県霧島市隼人町 嘉例川4376番地
■ 参考価格:1名あたり29,700円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:http://www.m-ishiharaso.com/

旅館 福元屋(大分県 九重町)

yukamaさん(@pachira0220)が投稿した写真

壁から湧いてくる湯が神秘的な「壁湯温泉」。福元屋は、その湯を300年以上守り続けてきました。険しい岩壁に道をつくり、川を仕切って作った露天風呂や、自然を活かした壁湯天然洞窟温泉は、源泉が39度とぬるめ。鈴木氏が「長湯におすすめ」と語るように、のんびりとした入浴に最適です。

秘湯を楽しんだ後は、ご主人自家製の「香り米」でおなかを満たしましょう。お料理は全て女将手作り。料理の水や飲み水は、すべて温泉を使用。まさに「温泉づくし」の滞在になりますね。

▼旅館 福元屋
■ 所在地:大分県玖珠郡九重町大字町田62-1
■ 参考価格:1名あたり14,040円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:http://www.kabeyu.jp/index.php/

ホテル祖谷温泉(徳島県 三好市)

WEAPON@SANDさん(@sand_metal)が投稿した写真

谷底の露天風呂まで、日本三大秘境の大パノラマを眺める、5分間のケーブルカーの旅。そんな珍しい体験ができるのは、お風呂を渓谷にせり出すように作ったから。白い湯の花が浮いて白濁して見える湯船は、源泉の証です。

自然のど真ん中で温まった後には、祖谷川の畔で寛ぎのひとときを。また、やわらかな湯が満ちる展望大浴場では、祖谷の静寂な森を眺望しながら、ゆったりと湯浴みが愉しめます。

▼ホテル祖谷温泉
■ 所在地:徳島県三好市池田町松尾松本367-2
■ 参考価格:1名あたり18,510円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:http://www.iyaonsen.co.jp/

あらや滔々庵(石川県 加賀市)

出典:relux Magazine編集部

前田家の歴代藩主が入湯した宿として代々引き継がれ、現在の当主で18代を数える老舗旅館。そこで体験できるのは、地下わずか数十メートルから湧く、全国的にも大変めずらしく貴重な、山代の湯です。その湯は、大正初期にドイツでの万國鉱泉博覧会で金賞を受賞しました。

出典:relux Magazine編集部

金賞受賞の特別な湯は、露天風呂付の客室でも愉しめます。自然石と銘木の趣が漂う庭園に囲まれた閑静な空間での、特別な温泉での湯浴み。それは、心身ともに清まる憩いのひとときです。

▼あらや滔々庵
■ 所在地:石川県加賀市山代温泉湯の曲輪
■ 参考価格:1名あたり33,480円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:http://www.araya-totoan.com/

藤田屋(神奈川県 湯河原町)

古くは万葉集にも詠われる、名湯「湯河原温泉」。藤田屋も、そのお湯と共に127年の歴史を刻んできました。万病に効くと伝わる良質な源泉掛け流しの湯は、名湯の呼び声も高く、徳川時代には将軍家へも献上されていたといいます。

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手足を伸ばし、存分に名湯を満喫した後は、畳の感触が心地よいお休み処で体をさますのもよし、温泉同様に趣あふれる客室でゆったりと過ごすのもよし。国有形文化財に登録された本館には、古き佳き時代の面影が残ります。そこでくつろぐ時間は、日々の疲れを癒す最高の休息です。

▼藤田屋
■ 所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上495
■ 参考価格:1名あたり17,530円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:http://fujitaya.tv/

お宿 花かんざし(福島県 二本松市)

岳(だけ)温泉は今から1200年前、安達太良山の噴火と共に吹き上げました。平安時代に坂上田村麻呂が開湯したのち、今では1,290リットル/毎分もの湧出量を誇る、歴史ある名湯です。

あだたら高原から引くこの酸性泉は、湯船に到着するまでにちょうど良く湯揉みされ、極上の温泉となります。露天風呂は、木の香りが残るヒバの湯舟。内湯は情緒あふれる石造り。白濁湯ならではの湯の花が風情を誘います。

そして、ここでしか味わえないお楽しみがひとつ。露天風呂での地酒サービスです。湯けむりのなか枡酒を嗜むひとときは、きっと心に残りますね。

▼お宿 花かんざし
■ 所在地:福島県二本松市岳温泉1-104
■ 参考価格:1名あたり24,840円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:http://hana-kanzashi.com/

九兵衛旅館(山形県 鶴岡市)

@t.i.revolutionが投稿した写真

九兵衛旅館は、開湯1300年の湯田川温泉郷に佇む一軒。あたたかいおもてなしに「粋」をそえて、という想いは、お風呂でもうかがえます。「山の湯」の浴槽の四隅では、かわいいうさぎがお出迎え。壁面が水槽になっている「川の湯」では、優雅に泳ぐ錦鯉を眺めながらの入浴ができます。

もうひとつここで体験したいのが、鈴木氏が「なんといっても抜群!」と評する朝ごはんです。旬の食材を使って丁寧に仕上げた、全て手づくりの品々は絶品。透明で柔らかな湯田川の湯で朝風呂をして、おなかを空かせましょう。

▼九兵衛旅館
■ 所在地:山形県鶴岡市湯田川乙19
■ 参考価格:1名あたり14,256円〜(2名利用時/税・サービス料込)
■ 詳細情報:http://www.kuheryokan.com/

温泉の達人が認める温泉旅館で、最高の時間を

「湯」の達人が太鼓判を押す温泉宿、いかがでしたか? ひとくちに温泉と言っても、それぞれに個性がありますよね。緑に囲まれたお風呂に入りたい。ちょっと変わった場所での湯浴みもいいな。そんな時は、プロのちからを借りて、気分にぴったりの、しかも上質な温泉を探してみてはいかがでしょうか。きっとそこには、心も体も満たす極上の体験が待っています。

TOP画像出典:relux|名泉鍵湯 奥津荘

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