最終更新日時 2019/06/21

「寺社を回るなら朝がいい」

そんな話を聞きました。上京してから2ヶ月、一度行ってみたいと思っていた浅草寺には人混みが億劫で行けずじまい。今日はそんな浅草寺にちょっと早起きしておでかけしてみようと思います。

AM5:45 浅草駅

浅草駅に到着です。頑張って早起きしました。お目当ては6時に住職が鳴らす時の鐘を聞くことです。

駅を出て振り返るとスカイツリーが見えました。朝靄の中でまっすぐに立つスカイツリーを見て早くも3文の得をした気分です。

浅草寺といえばやっぱりこれですよね。高さ3.9m、直径3.3mの大提灯がシンボルの雷門。昼間は観光客で賑わう雷門ですが、朝はゆっくり眺めることができます。ちなみに正式名称は「風雷神門」だそう。大提灯に目が行きがちですが、名前の由来になっている風神雷神もゆっくり見ないともったいないですね。

提灯の底には龍の彫刻が。これも人混みの中だと見逃してしまいそうですね。

AM5:55 時の鐘

時の鐘につきました。迫力のある大きな鐘です。
これが今から鳴るのかと思うと、ドキドキしてきました。

カメラを構えていると、そばにいたおじさんが声をかけてくださりました。
「お坊さんが鳴らしているところ撮ろうとすると怒られちゃうからカメラしまってね。みんな嫌な気持ちになっちゃうからね」と教えてくださいました。
なるほど、これは失礼しました。カメラをしまって時間が来るのを待ちます。

自分の時計で6時になったのを確認した住職。
ヒモに手をかけ、軽く前へ突き出し、弾みで大きく後ろに振りかぶった次の瞬間

ゴーーーーーン

大きな鐘の音が全身に響きます。まだ少し眠っていた体が目を覚ますのを感じました。昔は4km先まで届いたという鐘の音。今は建物が増え、そんなに遠くには届かないかもしれませんが、今も昔も変わらずこの鐘の音が浅草の街に朝を知らせていると思うと幸せな気持ちになりました。カメラを構えていない分、鐘の音が広がる気配を体全体で感じることができました。

少し呼吸をおいて7,8回鐘がなりました。鳴らし終えた住職はゆっくりと頭を下げ、浅草寺の方に向かって行きました。

ふーっ。厳かな雰囲気に少し緊張していたことに気がつきました。深呼吸すると朝の清々しい空気が入ってきます。朝が来ることがこんなに静かで明るく気持ちのいいことだということを上京してから忘れてしまっていました。

AM6:10 本堂へ

まだどの店も開いていない仲見世通り。
普段の賑わいを想像すると不思議な世界にいる感じがします。
こうしてみるととても長い通りなんですね。少しずつ本堂が近づいてくるにつれ、気持ちも自然と高まります。

参拝のために身を清めます。朝の涼しい気温が故に水はひんやりと冷たい。洗いたての手に気持ちのいい風が当たります。いよいよ本堂です。

本堂の中は想像よりも広く、落ち着いた空気が流れていました。その場に居合わせた人と朝の浅草寺の感動を共感しているような不思議な一体感のある時間でした。

健康でいれたらいいな。
普段ならもっと願いたいことがありますが、この浅草寺の空気を吸ったら他のことはなんとでもできるような気がしました。夜ゆっくり眠れて、朝元気よく起きられたら、あとは自分で頑張れる。そんな気持ちにさせてくれる滞在でした。

今度友達に会ったら自慢げな表情でこう伝えます。

「寺社を回るなら朝がいいよ」

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