最終更新日時 2019/02/27

東京・虎ノ門。1962年の開業以来、「世界をもてなすホテル」として愛され続けてきた老舗ホテルが、ホテルオークラ東京です。小高い丘の上で多くの人々を迎えてきたそのホテルの佇まいは、名建築とも称されます。そんなホテルオークラ東京の本館の建て替えが決まったのは、2014年のことでした。
建て替えの開始は2015年9月。52年間、変わることなくこの地に佇んできた老舗ホテルの本館は、2019年の春に新たな姿に生まれ変わります。そこで、惜しまれつつ建て替えの時を間近に控える、ホテルオークラ東京の美しさをご紹介します。

オークラ・ランターンの光るメインロビー

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出典:relux(リラックス)
ホテルオークラのメインロビーといえば、「オークラ・ランターン」。実はその名は愛称で、正式には「切子玉形」というのだそう。5〜6個ずつ繋がれた菱形六面体の形は可愛らしく、ロビーを優しく照らしています。職人や材料の不足で、壊れてしまったら修理ができないという貴重な一品でもあります。
もうひとつ注目したいのは、椅子とテーブルの配置。なんと、梅の花のようにセッティングされているのです。メインロビーに花が咲いたような明るさをもたらす細かなデザインは必見です。

世界の銘酒を愉しめるオーキッド・バー

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出典:relux(リラックス)
洋蘭を意味する「オーキッド」の名を冠し、ステンドグラスが印象的なこの場所は、館内で唯一の喫煙ができる場所として愛煙家にも愛されています。バーテンダー特製のカクテルや世界の銘酒のグラスを傾け、紫煙をくゆらせたなら、そこは大人の世界。歴史あるホテルでの特別な時間を過ごすことができます。
ランチタイムにはカジュアルなランチセットも味わえるので、煙草を吸わない方やお酒を飲まない方でも気軽に足を運ぶことができます。

和の佇まいを際立たせる石畳紋

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出典:relux(リラックス)
東京オリンピックをきっかけに開業し、世界各国のゲストを迎えてきたホテルオークラ東京。国際色豊かなホテルでありながら、日本ならではの調度も大切にしてきました。「日本ならではの国際的なホテルを」という創業者・大倉喜七郎の想いを受け継ぐ装飾は、今も変わることなく散りばめられています。
例えば、本館と別館をつなぐ連絡通路で見ることのできる石畳紋。別名で市松模様とも呼ばれる有名な模様です。安定感のある幾何学模様に添えられた季節の草花が、日本に古くから伝わる模様の風情と四季の流れを教えてくれるようです。

未来に受け継がれるもの

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出典:relux(リラックス)
この外観を見ると、ホテルオークラ東京での思い出が蘇るという方もいるかもしれません。開業当時と全く変わらないその佇まいは、ホテルのスタッフでも感嘆するほどだといいます。50年以上を経てなお保たれている気品は、唯一無二のものです。
2015年9月からの建て替えでその姿は生まれ変わりますが、「世界をもてなすホテル」でありたいという想いと伝統は、別館、そして新しい本館へと受け継がれていくのでしょう。
 
 

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