最終更新日時2019/08/05

宮城県は山、川、海と雄大な自然に囲まれ、日本酒づくりにはぴったりの地域。日本酒は癖が強くて苦手、という方にもおすすめしたい、飲みやすい銘柄も数多く、どれも宮城のおいしいグルメと相性抜群です。今回は、定番から女性、外国人にもおすすめしたい人気銘柄20選をご紹介します。

宮城でおすすめの定番日本酒10選

1. 勝山

泉ヶ岳の麓に位置する勝山酒造は江戸時代創業。現在も現存する、唯一の伊達家御用蔵です。そんな蔵元で人気なのが「勝山」。純米大吟醸は5種類。純米大吟醸とは、精米歩合50%以下の米と米麹、水のみを使用したもののことで、フルーティーな味わいが特徴です。

そのおいしさの秘訣は水にありました。蔵のある泉ヶ岳の麓には、泉ヶ岳の湧き水が地下水となり流れ、周辺の田んぼを潤します。勝山に使われる水も、そんな地下水をくみ上げたもの。宮城の自然が育んだ、歴史ある銘柄です。

名称 勝山酒造
住所

宮城県仙台市泉区福岡字二又25-1

サイト https://www.katsu-yama.com/

2. 宮寒梅

寒梅酒造は大正時代に創業。創業者は地主で、地域の米をよりすぐり、おいしいお酒をつくったことがはじまりです。特徴は、寒梅酒造でつくるお酒の2割に、自社で栽培した米を使っていること。このほかのお酒にも、宮城県産の米を使用しています。

人気の「宮寒梅」はラインナップも豊富で、それぞれ米のうまみが凝縮されたもの。豊かな味わいが口の中に広がります。普段家で飲むことはもちろん、お祝いや贈答用としてもおすすめの銘柄です。期間限定の銘柄やラベルもあるので、気になる方は公式HPを要チェック!

名称 寒梅酒造
住所

宮城県大崎市古川柏崎字境田15

サイト http://miyakanbai.com/

3. 日高見 夏吟

「日高見 夏吟」をつくるのは、世界三大漁場ともいわれる三陸・石巻市にある平孝酒造。江戸時代に分家し、創業を開始しました。2011年の東日本大震災では津波による被害を受けましたが、被災した酒を販売。電話が鳴りやまない状況が続き、全国的に注目を集めました。

日高見は、昭和に考案され、10年の歳月を経て平成に販売開始されたもの。その種類も豊富ですが、特におすすめしたいのが、吟醸酒の夏吟です。日高見を取り扱うサイトでも売り切れ続出のこの銘柄。サラリとした口当たりと爽快感のある香りが特徴で、夏にはピッタリのお酒です。よく冷やして飲むことをおすすめします。

名称 平孝酒造
住所

宮城県石巻市清水町1-5-3

4. 蔵王 昇り龍

1873年の創業当初から、品質にこだわった酒造りを徹底する蔵王酒造。蔵元のある白石の農家と契約を結び、できたお酒も専用の保存冷蔵庫にて保管しています。特に、純米大吟醸の「蔵王 昇り龍」は、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019にて最高金賞を受賞し、切れのある味わいが特徴です。

このほかにも、大吟醸の蔵王は被せ箱入りで贈答用にもおすすめ。蔵元には蔵王酒造展示館が併設され、お酒の販売や酒器の展示がされています。蔵開きのイベントは日本酒ファン必見です。また、蔵の見学は完全予約制。その工程を見てからの蔵王は、一味違った味わいになること間違いなしです。

名称 蔵王酒造
住所

宮城県白石市字東小路120-1

営業時間 蔵王酒造展示館:10:00~16:00
サイト http://www.zaoshuzo.com/

5. 浦霞

宮城県を代表する銘柄となった「浦霞」は、塩釜市にある株式会社佐浦がつくるお酒です。その創業は1724年の享保年間。当時の仙台藩は伊達吉村が藩主となり、塩竈神社の改修工事を完成させます。佐浦はそんな塩竈神社の御神酒酒屋としてお酒をつくり、現在は全国にもその名を轟かせる蔵元となりました。

これまで、全国新酒鑑評会2019にて金賞を受賞。熟した果実のような味わいが特徴の純米大吟醸はどれも数量限定で、なかなか手に入らない銘柄です。このほかにも、季節限定のものや、宮城県内でしか販売されていないものも。宮城県への観光の際のお土産としていかがでしょう。

名称 株式会社佐浦
住所

宮城県塩釜市本町2-19

営業時間 浦霞 酒ギャラリー:10:00~17:00
サイト http://www.urakasumi.com/

6. 墨廼江

「墨廼江」をつくる墨廼江酒造は、漁業で盛んな石巻の住吉地区にある酒造店です。この街には住吉神社が鎮座していますが、昔は墨廼江神社と言いました。1845年、穀物や海産物の問屋を営んでいた店主が、墨廼江というお酒をつくる商家から蔵を譲り受け、本格的な酒造りが始まります。

なぜ穀物や海産物を取り扱うお店が、酒造りを始めたのでしょう。それは、1928年に三陸を大津波が襲い、壊滅的な被害を受けたから。2011年の東日本大震災でも被害を受けましたが、精力的に酒造りを続けています。そのおいしさの秘訣は北上川の伏流水とこだわりの米を使っていること。すっきりとした味わいは、冷やしても熱燗にしても楽しめます。

名称 墨廼江酒造
住所

宮城県石巻市千石町8-43

7. 伯楽星

「伯楽星」をつくる新澤醸造店は、1873年に創業。赤い瓦の蔵は三本木町のシンボルとして知られていました。しかし、2011年の東日本大震災にて蔵は全壊。その姿を見ることはできなくなってしまいました。しかし、その年の秋には製造を再開。驚くべき早さで復活を遂げました。

伯楽星は、現社長が全国最年少杜氏に就任した翌年に発表されたもの。マスカットのようなフルーティーな香りが特徴です。また、2019年には、現社長を抜く全国最年少女性杜氏が誕生しました。今後の活躍に期待大の、宮城県トップの銘柄です。

名称 新澤醸造店
住所 宮城県大崎市三本木北町63

8. 山和

加美町は、雄大な自然に囲まれた町。綺麗な水が流れていること、ササニシキの発祥の地でもあることから、3つの酒蔵のある、宮城県屈指の酒どころとしても知られています。そんな環境の中で、数々の銘柄を生み出してきたのが山和酒造店です。

近年立ち上げた「山和」は、日本酒ファンだけでなく、他県の蔵元からも人気の銘柄。昭和には県内で1位2位を争う生産量を誇っていましたが、今は質を追求する酒造店となりました。たくさん飲んでも飽きないその味わいは、とっても上品。山和酒造店の最高峰ともいわれる山和は、贈答用にもおすすめです。

名称 山和酒造店
住所 宮城県加美郡加美町字南町109−1

9. 萩の鶴

萩野酒造がつくる「萩の鶴」のその名前は、醸造蔵のある町の地名に由来しています。金成有壁は、かつて萩の村と呼ばれていました。そこに縁起のよい鶴を合わせた萩の鶴は、すっきりとした味わいで新鮮な海産物との相性も抜群です。

おいしさの秘訣は、宮城県で開発された酒造好適種の米である蔵の華や、美山錦、雄町などを使用していること。水は自社所有地から湧き出る水を蔵まで引いています。気張らず、普段の食事で気軽に飲めるようなその味は、例えるなら毎日着られる上質な普段着のよう。晩酌におすすめしたいお酒です。

名称 萩野酒造
住所

宮城県栗原市金成有壁新町52

サイト http://www.hagino-shuzou.co.jp/

10. 一ノ蔵

1973年に、4つの酒造店合同で酒造りを始めた一ノ蔵。その後鑑評会では数々の賞を受賞してしましたが、2011年の東日本大震災では震度6強の揺れが蔵を襲います。しかし、約10日後には出荷を始め、翌月には酒造りを再開。精力的に酒造りを行う、宮城県でも人気の蔵元です。

「一ノ蔵」は、フルーティーな香りとすっきりとした飲み口が特徴。このほかにも種類が豊富で、公式HPにはその特徴をまとめた表が掲載されています。お土産として買う際の参考にいかがでしょう。また、平日の蔵見学はひとりから参加可能。宮城県へのひとり旅にもおすすめです。

名称 一ノ蔵
住所 宮城県大崎市松山千石字大欅14
サイト https://ichinokura.co.jp/

女性でも飲みやすい宮城の日本酒5選

1. ひと夏の恋

その見た目のかわいらしさは国内トップ!「ひと夏の恋」は、伯楽星をつくる新澤醸造店の夏限定の銘柄です。後味すっきり、グレープフルーツのような酸味が特徴で、その味わいはその名の通り、ひと夏だけの甘酸っぱい恋のよう。

口に含むと感じるのは、メロンやバナナなどの芳醇なフルーツの香り。また、米は宮城県産のひとめぼれを100%使用しています。すっきりとした飲み口は杯が進み、食欲を刺激。夏バテ気味の方や、夏の飲み会、BBQなどにいかがでしょう。

名称 新澤醸造店
住所 宮城県大崎市三本木北町63

2. 黄金澤

「黄金澤」をつくる川敬商店は、日本で初めて金のとれた涌谷という場所で創業しました。川敬商店の酒造りの特徴は、生もと系山廃仕込み。一般的な酒造りよりも時間がかかり、使用するもろみを搾るタイミングや見極めが重要となる方法です。

黄金澤は、冷やしても、熱燗でもおいしく飲めるのが魅力のひとつ。山廃仕込みのお酒というと、癖が強いというイメージを持つ方も多いですよね。一度飲めば、その印象がガラッと変わる銘柄です。全国新酒鑑評会では16年連続金賞。多くの人に認められるその味を、ぜひ堪能してみてはいかがでしょう。

名称 川敬商店
住所

宮城県遠田郡美里町二郷字高玉6-7

3. すず音

日本酒独特の香りや味は苦手でも、スパークリング清酒なら飲みやすい、と感じる女性も少なくありません。今では一般的となりましたが、その先駆けは一ノ蔵がつくる「すず音」。1998年に誕生し、翌年テレビで紹介されたことから全国的に広まった銘柄です。

すず音という名前は、グラスに注ぐ際に聞こえる泡の音から名付けられました。その泡は、シャンパンと同じように瓶内発酵によってできた自然なもの。アルコール度数も低く、和洋問わず様々な食事に合うので、お酒が苦手な方にもおすすめです。

名称 一ノ蔵
住所 宮城県大崎市松山千石字大欅14
サイト https://ichinokura.co.jp/

4. メガネ専用

先ほどご紹介した萩の鶴をつくる萩野酒造の「メガネ専用」は、かわいいラベルが目印の銘柄です。その特徴は、全員メガネの蔵人でつくっていること。現在の8代目蔵元ももちろんメガネ。その名前のインパクトはもちろん、飲みやすいことで話題となりました。

香りだけでなく、コクや酸味を出すために、別々のタンクで仕込んだものをブレンドしています。飲むとふわっとフルーティーな香りが口いっぱいに広がるのがポイント。メガネのレンズを曇らせながら苦労してつくったその味は、メガネをかけている方にもそうでない方にも味わってもらいたいお酒です。

名称 萩野酒造
住所

宮城県栗原市金成有壁新町52

サイト http://www.hagino-shuzou.co.jp/

5. 日輪田

メガネ専用や萩の鶴をつくる萩野酒造の「日輪田」。日輪田とは、古代神にささげる穀物を育てる、丸い田んぼのことです。そのため、米本来のうま味を大事にしながらも、食中酒として飽きの来ない味に仕上げています。濃いめの味付けをした和食と相性抜群です。

特約店限定のため、なかなか出回らないこの銘柄。山廃系ではありますが、癖が強すぎず、ふくよかな味わいが特徴です。それは、しっかりとしたつくりだからこそ成せる味。ユーモアたっぷりのメガネ専用とは違った、味わい深い銘柄です。

名称 萩野酒造
住所

宮城県栗原市金成有壁新町52

サイト http://www.hagino-shuzou.co.jp/

外国人にも人気な宮城のおすすめ日本酒5選

1. 乾坤一

柴田郡の田村町は、かつて紅花商で栄えた蔵の街。そんな風情ある街並みのシンボルとも言われるのが、「乾坤一」をつくる大沼酒造店です。特別純米の辛口は、米飯であるササニシキを使用。米本来のうま味が凝縮され、柔らかい口当たりは日本酒を初めて飲む外国人にもおすすめです。

これまでご紹介した酒蔵では、酒造好適米を使用していることがほとんど。米飯であるササニシキは、コストが高く扱いにくいというデメリットがあります。しかし、そんなササニシキを使っているからこそ、やさしい味わいが際立つ銘柄。食中酒としていかがでしょう。

名称 大沼酒造店
住所

宮城県柴田郡村田町56-1

2. 綿屋

食中酒は今では定番となりましたが、「綿屋」が生まれた1996年は、その概念がまだまだ定着していない時代でした。そんな中でもいち早く、料理と合うように米本来の甘味があり、酸度が高めのお酒をつくろうと考えたのが、栗原市にある金の井酒造です。

お酒をつくるのには、米と水が命です。米は蔵元自ら足を運んで厳選した徳島の山田錦を、水は名水と呼び声高い小僧山水を使用しています。小僧山水は中軟水で、軟水よりも力が強く、発酵を旺盛に進めるのがポイント。出汁をとってつくる和食と相性抜群の銘柄です。

名称 金の井酒造
住所

宮城県栗原市一迫字川口町浦1-1

サイト https://www.kanenoi.co.jp/

3. DATE SEVEN

「DATE SEVEN」は、宮城の人気蔵元7つが集まりつくりあげたもの。リーダーや各担当を毎年変え、7年間毎年ひとつの酒をつくるプロジェクトは、2019年に5年目を迎えました。今回は墨廼江をつくる墨廼江酒造がリーダーです。

今回は30%まで磨きあげた、宮城県生まれの酒造好適米蔵の華を使用。7つの蔵の仕込み水を使った、純米大吟醸です。直接冷やせるように紙のラベルは使わず、瓶に直接印刷。爽やかな飲み口で、キンキンに冷やして味わいたい銘柄です。

名称 DATE SEVEN

4. 阿部勘

塩竈神社の御神酒御用酒屋として栄えた阿部勘酒造店は、1716年に伊達藩の命により創業しました。日本酒に使われる米は精米され、精米歩合という言葉で、どのくらい削られたかを表します。「阿部勘」は、精米歩合が平均して50%ほどと高いのが特徴です。

精米歩合が高い阿部勘は、メロンや洋ナシのようなフルーティーな香り。米本来の甘みやうまみが感じられる銘柄です。後味はすっきりとしていて、食中酒としてもおすすめ。宮城の新鮮な海産物や、笹かま、牛タンと一緒にいかがでしょう。

名称 阿部勘酒造店
住所

宮城県塩竈市西町3-9

サイト http://www.abekan.com/

5. 栗駒山

「栗駒山」をつくる千田酒造は、宮城、秋田、岩手にまたがる栗駒国定公園の宮城側の入り口にある酒蔵です。標高1.626mの栗駒山は東北を代表する名峰として知られ、紅葉の時期には多くの見物客が訪れる人気観光地。栗駒山は、その伏流水を使った銘柄です。

一番の特徴は、酒質にブレがないこと。もろみの温度を0.1度刻みで管理する設備を県内でいち早く導入し、米の吸水などのデータも毎年取り続けています。丸みのある味わいは優しい口当たり。開栓後2日から3日経ってからが飲み頃です。

名称 千田酒造
住所

宮城県栗原市栗駒中野北畑中63-1

おいしいグルメと一緒に味わう宮城の日本酒

今回ご紹介した日本酒には、それぞれの酒蔵の歴史と伝統があり、杜氏をはじめとする蔵人や、米を作る農家の情熱が必要不可欠です。中には、東日本大震災で被害を受けながらも、精力的に酒造りを続けている酒蔵もあります。日本酒は、携わった人々の気持ちが凝縮されたもの。ひとりひとりの思いを感じながら飲む日本酒は、いつもと違った味に感じるかも。宮城のおいしい海産物やご当地グルメと一緒に味わってみてはいかがでしょう。

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